【実走レビュー】ミズノ NEO ZEN(ネオゼン):プレートなしで“極上の弾み”は可能か?100km走って分かった「禅」の真価
ミズノのランニングシューズといえば、多くのランナーが「WAVE RIDER」に代表される、ミズノウエーブ(波形プレート)による鉄壁の安定感を思い浮かべるでしょう。しかし、2025年、ミズノはその伝統をあえて「脱ぎ捨てた」衝撃の一足を投入しました。
その名は、「MIZUNO NEO ZEN(ミズノ ネオゼン)」。
「WAVE REBELLION」のような爆速レーシングでもなく、「WAVE RIDER」のような王道ジョグシューでもない。この“禅”の名を冠した一足は、プレート全盛の現代において、あえて「プレートレス」で勝負を挑んできました。
私はこのシューズを履いて、LSDからビルドアップまで合計100km以上走り込みました。その結果見えてきた、カタログスペックだけでは分からない「NEO ZEN」の真実を、ランナー目線で徹底的に本音レビューします。
1. 「引き算」が生んだ、プレートレスの衝撃
「NEO ZEN」の最大の特徴は、ミズノの代名詞であるプレートを一切搭載していないことにあります。
| 項目 | MIZUNO NEO ZEN | 私の実感評価 |
|---|---|---|
| 価格 | 16,500円(税込) | この性能ならコスパ最強クラス |
| 重量 | 約235g(27.0cm) | 手に持つより、履くと軽く感じる |
| ミッドソール | MIZUNO ENERZY NXT | モチモチなのに沈み込みすぎない |
| 構造 | 完全プレートレス | 足の自由度が劇的に高い |
「禅」の精神:余計なサポートはいらない
実際に足を入れてまず驚くのは、その「足裏の自由度」です。プレートがないため、自分の足の指で地面を掴む感覚がダイレクトに伝わってきます。
近年の厚底カーボンシューズに慣れきった足には、この「自分の足で走っている」という感覚が新鮮で、まさに雑念を払い走りに集中する「禅」の境地を体現していると感じました。
2. 魔法の素材「MIZUNO ENERZY NXT」の底力
プレートがないのに、なぜこれほどまでに弾むのか?その秘密は、ミッドソール全面に採用された次世代素材「MIZUNO ENERZY NXT」にあります。
モチモチとパンッ!の絶妙なバランス
着地した瞬間は「モチッ」と柔らかく衝撃を吸収してくれますが、そこからの復元が驚くほど速い。プレートの「パキーン」という硬い反発ではなく、ゴムまりが弾むような「パンッ」という弾力ある反発です。
キロ6分のゆっくりしたジョグでは優しく、キロ4分半まで上げると素材の反発が牙を剥き、自然とストライドが伸びていく。この可変的な対応力は、プレートレスだからこそ成し得た業だと言えます。
3. 100km走って分かった「NEO ZEN」の得意・不得意
◎ ここが最高!
- 接地感の楽しさ:地面の状況がよく分かり、走るのが純粋に楽しくなります。
- 足への優しさ:プレートの突き上げがないため、30km走の後でも足裏の疲労が格段に少ないです。
- スムーズな体重移動:ミズノ独自の「SMOOTH SPEED ASSIST」の思想が継承されており、転がるように足が出ます。
△ ここは注意!
- 安定感は「ライダー」に譲る:プレートがない分、着地時に足首がグラつく感覚が僅かにあります。初心者の方は、まず「WAVE RIDER」で筋力をつけてからの方が良いかもしれません。
- 超高速域には不向き:キロ4分を切るようなインターバル走では、やはりプレートの強制的な推進力が恋しくなります。
4. 結論:NEO ZENは「走る喜び」を取り戻す一足
ミズノ NEO ZENは、単なる「プレートなしシューズ」ではありません。それは、テクノロジーに頼りすぎた現代のランナーへ、「自分の足で走る楽しさ」を再提案するミズノからの挑戦状です。
こんなランナーに履いてほしい!
- 「厚底カーボンの硬さに疲れた」というシリアスランナーのリカバリー用に。
- 「ジョギングをもっと弾む感覚で楽しみたい」というファンランナーに。
- 「自分の足の力を呼び覚ましたい」という、向上心のあるすべてのランナーに。
「もっと自由に、もっと軽快に」。NEO ZENを履いて走り出した瞬間、あなたはきっと、初めてランニングシューズを履いた時のあのワクワク感を思い出すはずです。
※実際に私が100km走った後のソールの摩耗具合や、他社(ナイキ ペガサス等)との詳細な比較データも、今後追記していく予定です!お楽しみに。ミズノのランニングシューズといえば、多くのランナーが「WAVE RIDER」に代表される、ミズノウエーブを搭載した“安定感”のある走りを思い浮かべるでしょう。しかし、2025年、ミズノはその伝統とは一線を画す、全く新しいコンセプトのシューズを市場に投下しました。
その名は、「MIZUNO NEO ZEN(ミズノ ネオゼン)」。
「WAVE REBELLION」のようなレーシングモデルでもなく、「WAVE RIDER」のような王道のジョギングシューズでもない。この“禅”の名を冠した一足は、一体どのようなランナーのために、どのような走り心地を目指して作られたのでしょうか。
この記事では、ミズノ公式サイトなどで公表されている情報を基に、この注目の新作「MIZUNO NEO ZEN」の全貌を、現段階でわかる全ての情報から徹底的に解説します。
MIZUNO NEO ZENとは? – 基本情報とコンセプト
まずは、このシューズがどのような位置づけのモデルなのか、基本情報から見ていきましょう。
コンセプト:「禅」- 日常に溶け込む、新しい“気持ちよさ”
「NEO ZEN」という名前が示す通り、このシューズのコンセプトは「日々のランニングを、より心地よく、自然体で楽しむこと」にあると考えられます。記録更新を目指すストイックな走りだけでなく、心と体を整えるような、穏やかで気持ちの良いランニング体験を提供することを目指しています。キャッチコピーの「走った距離は裏切らない」は、このシューズが日々の地道な練習を支える最高のパートナーであることを示唆しています。
テクノロジーの核心:なぜ“WAVEプレート”がないのか?
NEO ZENの最大の特徴であり、WAVE RIDERとの決定的な違い。それは、ミズノの象徴であった「WAVEプレート」を搭載していない点です。
- 事実①:プレートレス構造 剛性の高いWAVEプレートをあえて採用しないことで、シューズ全体の屈曲性が高まり、より柔軟で、足の自然な動きを妨げない走り心地を実現しています。
- 事実②:新素材「MIZUNO ENERZY NXT」を全面採用 プレートがない代わりに、ミッドソールには軽量・高反発・柔軟な新素材「MIZUNO ENERZY NXT」を全面に採用。これにより、プレートレスでありながら十分なクッション性と、心地よい反発性を両立させています。レビューによると、その感触は非常に柔らかく、「モチモチ」「フカフカ」と表現されています。
- 私の考えと分析: これはミズノにとって大きな挑戦です。「WAVEプレート=ミズノの走り心地」という長年のイメージを覆し、**「フォーム素材そのものの性能で勝負する」**という、現代のシューズ市場のトレンドに正面から向き合ったモデルと言えます。WAVEプレートによる安定性やしっかり感を求めるのではなく、ミッドソールの柔らかさと屈曲性を活かした、より自由でナチュラルな走りを好むランナー層に向けた、新たな提案です。
もう一つの鍵:「スムーズスピードアシスト」と「ニットアッパー」
プレートレスでも安定した走りを実現するために、NEO ZENには他のテクノロジーが搭載されています。
- スムーズスピードアシスト(SSA): 特許取得のミズノ独自のソール形状(ロッカー構造)です。つま先からかかとまでが滑らかなカーブを描くことで、着地から蹴り出しまでの重心移動をスムーズにアシストし、ふくらはぎなどへの負担を軽減します。これにより、楽に体が前へ進む感覚が得られます。
- ニットアッパー: アッパー(シューズ上部)には、伸縮性に優れたニット素材をシームレスなブーティ構造で採用。まるで靴下のように足全体を優しく包み込み、ストレスの少ない快適なフィット感を提供します。
どんな人におすすめ? WAVE RIDER 28との違いは?
このシューズは、どのようなランナーに最もフィットするのでしょうか。王道の「WAVE RIDER 28」と比較しながら解説します。
【NEO ZENがおすすめな人】
- とにかく柔らかく、クッション性の高いシューズが好きな方
- WAVEプレートの硬さが少し苦手だと感じていた方
- ウォーキングや軽いジョギング、リカバリーランなど、リラックスして走りたい方
- ランニングだけでなく、普段履きでも使えるスタイリッシュなスニーカーを探している方
まとめ:ミズノが拓く“新たな道”。走る楽しさを追求した一足
「MIZUNO NEO ZEN」は、記録やスピードという価値観から一度離れ、「走ること自体の気持ちよさ」を追求して生まれた、ミズノの新しい挑戦です。WAVEシリーズとは全く異なる思想で設計されており、ランナーに新たな選択肢を提示しています。
日々のトレーニングを支えるというコンセプトはWAVE RIDERと共通していますが、そのアプローチは正反対。安定感の「ライダー」か、柔軟性の「ネオゼン」か。あなたの好みや用途に合わせて選ぶことで、日々のランニングはもっと豊かで、楽しいものになるでしょう。

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